算数・数学について
一定時間に解答できる問題数をグラフにしてみました。
「文章問題を得意にする」では、
苦手の原因がどこにあるのかを明らかにし、
後半で「文章問題ができるようになるための日常の工夫(子どもとの接し方)」
をまとめてどうすれば文章問題を得意にしていくことができるかを考えました。
算数嫌いの人たちの紹介です。
元算数きらいだったのですが、大人になって数学を使う仕事や研究をしている人たちです。
算数が嫌いな人は多いです。
算数が分からなくなると嫌いになります。
分からなくなるのは簡単です。
学校の授業を聞き流していたり、計算の練習をせずにいたり、前に習った計算のルールを忘れていてそのままにしておくとすぐに分からなくなります。
分からなくなると嫌いになって当然ですけれど、多くの人が少し嫌いと思いながら算数の学習に取り組んでいます。
先日(2010年10月17日付け)の朝日新聞にも、算数が嫌いだった大人の人たちが紹介されていました。
小学校、中学校で算数・数学が嫌いだったけれど高校生や大学生になって前向きにとりくむことができたそうです。そして、その人たちが積極的に数学を使う仕事や研究をしているとするとちょっとびっくりして、ちょっと安心しませんか?
1人目の人は次のように話します。「高1までは数学は嫌いでした。というかもともと好きな人っているんですかねえ?」この人は東京大学で航空宇宙工学を学ぶ院生(28歳)です。嫌いだった理由は、
「よく分からないまま、計算だけは大量にやらされるというのが嫌。」だったそうです。
高校のときの物理を学んだとき、もともとロケットが好きだったので、ものが飛んでいったり落ちたりする動きを計算するときに数字を使います。
そこで、小学校の頃やっていた計算にどんな意味があったのか分かったそうです。
2人目は小中学生の頃の算数・数学の成績はずっと「1」か「2」だった人です。
「学校の授業って、決まり切ったことをマニュアル通りに動かされているみたいで大嫌い。」という人です。
その後、宇宙を舞台にしたSFドラマ「スタートレック」に夢中になり将来は宇宙の研究をしようと心に決めます。
そして、現在は大阪府立大学の助教授で人口衛星の研究をしています。
「数学は美しい。」と言います。目の前で起きている出来事を数式だけでシンプルに表現できる時「すごい」
と感動するそうです。
3人目は数学が嫌いなあまり、大学受験が終わった翌日に数学の教科書を全部燃やした人です。
「小学生の頃は『苦手だな』でしたが、中学生になると『嫌い』になった」そうです。
文系の大学に進み、一般教養の授業の数学で「ものごとの仕組みを理解する方法を学ぶのが数学だと分かったら、好きになりました。」
この人は、「なんで算数をやらなきゃいけないの」と子どもが聞くときに
「泣いたり騒いだりせずに 自分を説明し相手を説得するには論理しかない。算数・数学はそれを学ぶものです。」
と答えるそうです。
この算数・数学嫌いだった人は、現在は国立情報学研究所で数理論理学を教える女性の教授です。
算数・数学が嫌いな人は多いです。嫌いな気持ちをあまり気にしないで取り組んでいきましょう。