平方根の学習1
平方根の学習を始める際に平方根の数がこれまでならってきた数の中に含まれている、小数と似た数であると分かることが大事です。
そのために、平方根が2回かけたらその数になるものだよということを伝えた後に次のような作業を一緒にするようにしています。
1の平方根は±√1(ルート1)で±1、
4の平方根は±√4で±2、
9の平方根は±√9で±3
になります。
プラスの数で考えます。
1の平方根が1で、4の平方根が2であるなら、2の平方根(√2)は1と2の間にありそうだよね。
同じ数で2回かけると2になる数はいくつぐらいになると思う、小数でどのくらいだろうと発問します。
生徒は少し考えたあと、1.5と答えます。
その答えがでてきたら、作業は軌道にのります。
1.5×1.5を電卓で計算します。
2.25の答えを見て、1.5では少し数が大きいようだ、もう少し小さいかずを言ってごらんと生徒に促します。
すると、1.2とか1.4とかの小数を答えてきます。
出てきた答えを2回かけるかけ算をします。2より小さい数になります。
1.4まで近づいたら、2回かけると1.96になるので、
次に1.4と1.5の間の数を言わせます。
そうすると、1.45という答えが返ってきます。
1.42まで答えの数字を下げさせます。2回かけると2.0164 になって、
1.41を2回かけると1.9881になるので、
次は1.42と1.41の間の数を質問します。
そうして、次第に
1.41421356・・・
の数に近づいていきます。
作業の時間は15分程度です。
この作業をすると、平方根に対する抵抗感が減少します。
平方根といっても、特別な数ではない。数直線の中に存在できる数であるということを認識できて平方根のその後の学習がスムーズにいきます。
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