連立方程式の応用問題(割合)
中学2年生が習う連立方程式の応用問題の中にパーセントや歩合が含まれる問題があります。
わかりづらいと言う生徒が多い問題です。
啓林館の教科書には次のような問題が載っています。
「ある店で、シャツとパンツを1組買いました。
定価どおりだと、1組の値段は3,500円でしたが、シャツは定価の30%引き、
パンツは定価の20%引きだったので、代金は2,700円になりました。
このシャツとパンツの定価は、それぞれいくらですか。」
この問題に向かう前に連立方程式の計算、1年の方程式の計算を習得しておかなければなりません。
分数や小数が含まれている方程式と連立方程式の計算ができていなければなりません。
それと小学5年生の時に習った「割合」の学習内容が必要です。
割合の応用の問題をたくさんこなした子と割合は苦手だったという子では、
この問題を解くのにかかる時間は大きく変わってきます。
1)パーセントと歩合をきちんと小数または分数で表せることが必要です。
2)その上で次の数字をかけ算で求めることができていなければなりません。
原価の20パーセント増しの金額を求める問題があります。
原価の20パーセントを求めます。原価に20パーセント分を加えると20パーセント増しの金額が求まります。
ここで終わらないで、原価×1.2で求められることが必要です。
それを納得してもらう必要があります。
次のような問題を5~6問解かせます。
「1こ400円で仕入れた筆箱に、仕入れの値段の20%のもうけがあるように定価をつけようと思います。定価を何円にすればよいでしょうか。」
3)もとの数字より小さくなる数字を求めるのは次のハードルです。
□×0.9で 1割引きの値段が出てくるのを確認させます。
2割引きの値段は □ × 0.8です。
この種類の問題も5~6問解かせます。
「ひろみさんは、定価600円のくつ下を、定価の10%引きで買いました。ひろみさんは何円はらいましたか。」
ここまでの準備をした上で、中2の連立方程式の問題に移ります。
5年生の学習の内容の理解に差があるので、学校や一斉の授業の塾で教えるのは難しい内容です。
教室にいる全員がしっかり理解するのはなかなか大変であると思います。
栄翔塾では、小学校5年生の理解度の違いに応じて学習のスピードを変え、一人ひとりが理解できるように指導していきます。